終わりのむこうへ : 廃墟の美術史

Beyond the End: Ruins in Art History

2018年12月8日(土)~2019年1月31日(木)
December 8, 2018-January 31, 2019

栄華や文明の痕跡を残しながら崩れ落ちようとする建造物や遺跡。「廃墟」は西洋美術のなかで、風景画の一角にくりかえし描かれていました。18世紀から19世紀にかけて、興味深いことにいわゆる廃墟趣味が流行すると、「廃墟」は絵画の主役の地位を確立していきます。
「廃墟」を愛でること、描くこと-この美学は、近代に日本の美術のなかにも伝播しました。廃墟の画家として名を馳せた18世紀のユベール・ロベール、版画家ピラネージから、19世紀のコンスタブル、20世紀のアンリ・ルソー、マグリット、デルヴォー、そして日本の江戸時代から近現代の画家たち、亜欧堂田善、藤島武二、岡鹿之助、元田久治、大岩オスカール、野又穫まで、廃墟の主題は描き継がれているのです。
なぜ人々は、流れる時間のなかで滅びた、またはいつか滅びてしまう、遠い昔のあるいは遠い未来の光景に、惹きつけられるのでしょう。
この展覧会では、西洋古典から現代日本までの廃墟・遺跡・都市をテーマとした作品を集め、これら「廃墟の美術史」をたどります。

〇報道関係者様用→「終わりのむこうへ:廃墟の美術史」展プレスリリース

展覧会情報

会期 2018年12月8日(土)~2019年1月31日(木)
December 8, 2018-January 31, 2019
入館料一般500(400)円、大学生400(320)円、
高校生・60歳以上250(200)円、小中学生100(80)円
 ※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
 ※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料
 ※毎週金曜日は渋谷区民無料
 ※障がい者及び付添の方1名は無料
休館日12月10日(月)、17日(月)、25日(火)、12月29日(土)~1月3日(木)、1月7日(月)、15日(火)、21日(月)、28日(月)
(会期中一部展示替えあり)
主催 渋谷区立松濤美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛 ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜