Outline

美術館概要

建物概要
位置 東京都渋谷区松濤二丁目14番14号
敷地面積 1,034.57㎡
延床面積 2,027.18㎡
建物構造 鉄筋コンクリート造、地上2階地下2階建
着工 昭和53(1978)年12月21日
竣工 昭和55(1980)年5月8日
開館 昭和56(1981)年10月1日
設計 白井晟一研究所
建築工事 株式会社竹中工務店東京支店
仕上
外壁 花崗岩(紅雲石・韓国産)割肌野積
屋根 銅板硫化イブシ仕上、一文字葺
玄関 床・壁 花崗岩
天井 オニキス(両面ガラス)光り天井
展示室 ゴムタイル張
ジョイントボード二重張、下地デュッセル仕上
天井 特殊布張
照明 照度・色温度調整機能付LED照明
特別陳列室・
サロンミューゼ
ウィルトンカーペット二重フェルト下地
ボーダー 花崗岩(紅雲石本磨き)
ブラジリアンローズウッドワトコ仕上 一部ベネツィアンベルベット張
天井 特殊布張、吹出口付大型化粧梁
照明 照度・色温度調整機能付LED照明
展示面積
展示室 面積203㎡ 天井高6.4m 壁38.7m
特別陳列室 面積30㎡ 天井高2.8m 壁11.0m
サロンミューゼ 面積148㎡ 天井高3.3mm 壁32.0m
設備内容
電気設備 受変電設備(電圧6,600V、容量400KVA)、照度・色温度調整機能付LED照明
空調設備 湿度調整機能付空気調和器、空冷式ヒートポンプチラー、電気温水器
給排水衛生設備 直結増圧式給水、局所給湯方式、合流式排水
消火設備 ハロンガス消火設備(展示室・サロンミューゼ・収蔵庫)、屋内消火栓、スプリンクラー、自動火災報知設備、非常放送設備、防火扉等

平成25(2013)年の改修工事

昭和56(1981)年に開館してから30年以上経過した松濤美術館は、躯体の一部や空調設備、給排水設備、照明設備の各種設備等が経年劣化により美術館として保つべき基準を維持することが難しくなってきたため、平成25(2013)年6月17日から平成25(2013)年12月25日にかけて改修工事を行いました。代表的な工事としては建物中央吹抜けのガラス・フレームの交換、より良い展示環境作りとしての空調設備の更新、展示室・サロンミューゼ・ファサード上部・噴水のある池の照明のLED化が挙げられます。
今回の改修工事では、白井晟一設計の美術館の意匠を崩さないよう、外観・内装の変更は極力建築当時と同じような見た目を維持するような素材を使用するなど注力し、開館当時からある調度品も引き続き使用しています。改修工事後に来館された方から工事前とあまり変わっていないのではないかというご指摘を受けることがありますが、白井晟一の意匠が確実に残っている証拠といえるかもしれません。