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「舟越 桂 私の中にある泉」本日開幕!

お知らせ | 2020.12.05

「舟越 桂 私の中にある泉」展が本日開幕しました!

現代日本を代表する彫刻家、舟越桂(1951–)は、東京藝術大学大学院在学中に函館のトラピスト修道院から聖母子像制作の依頼を受けたことを契機に、本格的に木彫での人物像の制作を開始しました。


舟越は、一貫して人間の姿を表すことにこだわり、「自分の中の水の底に潜ってみるしかない」と、創造にあたってまず自分自身と向き合う姿勢をとり続けてきました。
本展ではこの作家の心のありようを、「私の中にある泉」と呼びます。そして、1980年代から今日までの代表的な彫刻作品にくわえ、ドローイング、版画、何かを思うたびに書き留められるメモ、自作のおもちゃや小物などをつぶさに見ていくことで、作品が生み出される作家自身の内なる源泉の姿そのものを探ります。

本展は、東京の美術館において、初期から現在までの作品を展示する久しぶりの個展となります。この機会に、ぜひ渋谷区立松濤美術館へお越しください。

地下1階展示室:さりげない日常の衣装をまとった半身像から、体の一部が変形する「異形」と呼ばれる人物像の出現まで、初期の作品群を紹介します。
2階展示室: 2000 年代に入ってより本格化していく「異形」の作品や、「スフィンクス・シリーズ」を展示。創作メモや自作のおもちゃ、父・舟越保武や弟・直木のドローイング、母・道子の絵画作品なども同時に紹介します。