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教育普及から「出前授業にいってきました!」
過去のお知らせ | 2016.07.03
6月17日(金)、渋谷区立広尾小学校に出前授業に行ってきました。
昨年も広尾小学校4年生が(当時の)、「古代エジプト美術の名品」展の鑑賞教室に来てくれましたが、当館から学芸員が学校にお邪魔するのは初めての試みです。事前に図画工作の担当教員と打ち合わせさせていただき、広尾小学校の皆さんは近くの山種美術館に1年生の時から毎年鑑賞授業に行かれているという情報を得て、作戦会議を経て学校にむかいました。
今年100周年の年であり、84年の歴史をもつ、素敵な校舎の広尾小学校に到着し、ちょっと緊張した面持ちで、4年生の皆さん44名とご対面です。
まず「学芸員って、どんな仕事をする人でしょう?」と質問してみると、「色の調整をする人」「温度の調整をする人」「絵をかける人」など、かなり近い。デキル小学生では?と思いつつ、中島千波(なかじまちなみ)先生の絵をいくつか見ながら、クイズ形式的に間違え探しをしました。しばらくすると、お互いの緊張も徐々に解けてきて、私たちがびっくりするぐらい積極的に答えてくれました。
「皆の知っている日本画って、どういうのかな?」と質問すると、「若冲」「狩野派」「雪舟」とか、大人顔負けの知識がさく裂します。では「西洋画は?」と聞くと、「ゴッホ」「ダヴィンチ」「ルノワール」など、本当に今の小学生って物知りだと思わせてくれる出前授業で、私たち学芸員もとても勉強になりました。
最後に、中島千波(なかじまちなみ)先生ってどんな人だろう?
男の人かな?女の人かな?いくつくらいの人かな?と皆さんに想像してもらって、似顔絵を描いてもらいました。
出来た似顔絵を担任の先生や私たちに見せてくれる皆さんの表情がとてもキラキラしていたのが印象的でした。
6月23日(木)、先週の出前授業を経て、広尾小学校の皆さんが当館に鑑賞授業に来てくれました!
残念ながら当日は雨で、渋谷駅から歩いて来て少し疲れた様子の皆さんでしたが、早速中島先生はどんな人?似顔絵の答えあわせです。
事前にインターネットで調べた生徒さんもいたみたいでしたが、それだけ中島千波(なかじまちなみ)先生に興味をもってくれた証拠です!
千波(ちなみ)という名前から女性だと思っていた生徒さんも多かったようで、パネル写真をみてドッと笑いがおきました。(大丈夫です、大人でも女性の先生だと思っている方多いですから)
よく日本画を見ている皆さんでも中島先生の絵は西洋画だと思ったそうです。色彩が明るくハッキリしているからでしょうか?展示室に入った途端、質問が飛び交います。「何色くらい使っているんですか?」「ここのキラキラは何ですか?」「どうして、お花があるの?」などなど。
プラレールやゲームが「おもちゃ」世代の彼らですが、絵と一緒に飾ってあるおもちゃを見て「これ、可愛い」と指差したり、お友達同士であれこれ話し合いながら、とても熱心に鑑賞してくれました。