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注目作品《麻の木図・蔡女仙図・綿の木図》11/24まで!のこり2日間!

お知らせ | 2019.11.22

名品こだわり解説③《麻の木図・蔡女仙図・綿の木図》

松村景文《麻の木図・蔡女仙図・綿の木図》

江戸(19世紀) 和泉市久保惣記念美術館蔵

《麻の木図》 (部分)

《綿の木図》部分

江戸時代、京都で活躍した松村景文(1779~1843)の三幅対の作品です。

中央は蔡女仙という刺繍を得意とした仙女、右に麻の木、左に綿の木を描いています。よくみると麻の木にはトンボ、綿の木にはカマキリの姿もみられます。いずれも織物や布にまつわる画題で、綿業を家業とした久保家らしく、久保惣コレクションにはこのように家業に因む画題の作品も時には収集したことがわかります。