About the Museum
美術館について
設計者 白井晟一
昭和56(1981)年10月に開館した松濤美術館は、哲学的な建築家といわれる白井晟一の設計のもとに完成した建物です。池に噴水があるという点で共通する静岡市立芹沢銈介美術館(石水館)と共に白井の晩年の代表的な作品ともいわれ、斯界の発展に多大な貢献をしてきました。
建築計画から開館まで
渋谷区が建設する美術館は小規模乍ら、文化的情緒の豊かさを求め、落ち着いた雰囲気の中に、若い人も老いたる人も、すべての区民が気楽に楽しみ、憩いの場となるようにしたい。
従って、建設そのものも、その外観は勿論、施設内に一歩踏み入れたところからも、また訪れたくなるような魅力をもつものでありたいと考える。
~美術館建設準備懇談会「建設する美術館について」素案より~
美術館概要
松濤美術館が立地する渋谷区松濤は閑静な高級住宅街として知られ、当時の計画書によれば150坪の建築面積に建物の高さは地上から10mまでと定められていました。このような状況の中、展示室だけではなく美術教室を実施するホールや調査研究のための図書室の設置といった区側の要望を聞き入れるために、白井は地上部分を2階にとどめ地下に2階分を造ることで解決しました。また、住宅街という地域性をかんがみ、外周の窓を最小限に抑え、中央吹抜部から採光する形状となりました。
建築ツアーのご案内
④館内建築ツアー
白井晟一設計の美術館建築を職員がご案内します。
2024年12月6日(金)、13日(金)、20日(金)、27日(金)、
2025年1月10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)
各日午後6時~(約40分) *各回定員20名 *無料(要入館料)
*事前申込不要