小林秀雄(明治35(1902)年-昭和58(1983)年)は、日本近代評論の確立者といわれ、文芸評論を一つの芸術の領域にまで高めた評論家である。彼はフランス象徴派詩人や志賀直哉の影響下に文学的形成期を送り、東京帝国大学仏文科卒業後の昭和4(1929)年に「様々なる意匠」が雑誌「改造」の懸賞評論第二席に入選。以後、文学・美術・哲学と文芸評論の可能性を広げた。代表作に「無常ということ」「近代絵画」「ゴッホの手紙」「本居宣長」などがある。彼はまた、青山二郎、河上徹太郎などとの交友を通して、骨董にも関心を寄せていた。本展では、彼の評論の対象となった作家や作品、また彼が愛蔵した骨董などを通して、「小林秀雄の眼」、あるいは彼が追求した「美」そのものを考えてみた。
展覧会情報
会期 | 2002年10月15日(火)~2002年11月24日(日) |
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入館料 | 一般300円 小・中学生100円
※65歳以上の方及び障害者の方は無料 ※毎週土曜日は小中学生無料 |
休館日 | 10月21日(月)・28日(月)・11月5日(火)・11日(月)・18日(月) |
主催 渋谷区立松濤美術館 日本経済新聞社
後援 文化庁 協賛 鹿島建設株式会社 特別協力 新潮社 協力 東レ株式会社 企画協力 株式会社ジパング |

展覧会図録
完売