インドネシア、ジャカルタ在住の元日本人・エイコ・アドナン・クスマ氏は、長年住むことになったインドネシアの国に貢献したいと、染織品の収集を思い立ち、個人の力で膨大なコレクションを作り上げた。そのすぐれたコレクションのなかから、インドネシアの染織文化を二部構成で紹介する展覧である。
第一部は、福岡市立美術館からの巡回展で、インドネシアの島々を広く網羅する、75点の地方色豊かな木綿の染織品を展示した。スンバ島、フローレス島、中ティモール、スラウェシ島、カリマンタン州などから、経絣、藍染、綴れ織、刺繍、ろうけつ染めなど、多彩な技法と、幾何学模様、動物、植物紋などの数々の模様バリエーションが見られる。これらは日用着のほか、儀式用の布などに用いられた。
第二部は同館の所蔵品になったエイコ・クスマ・コレクションから、スマトラ島とジャワ島の、二島の原産による染織品37点を展覧した。カタログも二部構成とした。
展覧会情報
会期 | 2003年7月29日(火)~2003年9月7日(日) |
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入館料 | 一般300円 小・中学生100円
※65歳以上の方及び障害者の方は無料 ※毎週土曜日は小中学生無料 |
休館日 | 毎週月曜日 |
主催 渋谷区立松濤美術館
併催 特別陳列 ジャワ島・スマトラ島の染織 |