イランの産物として有名なペルシャ絨毯のパイル織(結び織)の技法は、紀元前5世紀頃にもさかのぼると言われている。しかしながらこの長い伝統をほこる工芸技術も、19世紀末頃からは、すたれ始めた。
ミーリー工房では近年、古来の手紡ぎ、天然染色、手織りの過程を研究し、その技術の復活に努めている。本展では、同工房の所蔵する19世紀~20世紀の絨毯約40点に加え、復元製作された古来の技法による絨毯18点とそれが手本としたアンティック絨毯を併せて展示した。
また、織りの道具、染料などの資料展示のほか、イラン南西部の遊牧民カシュガイ族のテントを展示室内に再現し、手織りの実演も行なった。
展覧会情報
会期 | 2004年12月7日(火)~2005年1月30日(月) |
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入館料 | 一般300円 小・中学生100円
※65歳以上の方及び障害者の方は無料 ※毎週土曜日は小中学生無料 |
休館日 | 12月13日(月)・20日(月)・24日(金)・27日(月)・29日(水)~1月3日(月)・11日(火)・17日(月)・24日(月) |
主催 渋谷区立松濤美術館 千代田トレーディング
協力 イラン・イスラム共和国 ミーリー工房 |
展覧会図録
完売