ポーランド国立ウッチ美術館所蔵

ポーランド写真の100年展

2006年7月25日(火)~2006年8月27日(日)

ポーランド国立ウッチ美術館所蔵品から精選した、明治45(1912)年から現代までのポーランド作家による写真作品約180点及びビデオ作品約10点を展覧し、日本で初めて、20世紀ポーランド写真の全体像を紹介した。
長い分割時代を経て、第1次大戦後に独立を回復したポーランドでは、1910年代から前衛美術運動が開花し、ロシア、ドイツとの交流のなかで実験的な写真作品が数多く作られた。第二次大戦後は社会主義政権下にもかかわらず前衛的な美術活動が続けられ、1970年代にコンセプチュアル・アートと連動した先鋭的な写真制作が全盛となったことは、これまで日本ではあまり知られてこなかった。
一方で、アウシュビッツに代表される数多くの死、戦禍、さらに民主化をめぐる社会の変貌を記録してきた、ポーランドのドキュメンタリー写真が果たしてきた役割も看過できない。歴史の屈曲のなかで磨かれてきた独自の抵抗精神がこれらから読み取れるとともに、前衛芸術を支えても来たことがうかがわれる。
本展は、ポーランド第二の都市ウッチにある、国立ウッチ美術館所蔵の写真約3000点のなかから、ポーランドの歴史と文化をじかに伝える写真作品およびビデオ作品を選んだが、ことに映像作品は日本初公開のものが多く、意義を認められた。

展覧会情報

会期 2006年7月25日(火)~2006年8月27日(日)
入館料一般300円 小・中学生100円
※60歳以上の方及び障害者の方は無料
※毎週土曜日は小中学生無料
休館日毎週月曜日
主催 渋谷区立松濤美術館 ポーランド国立ウッチ美術館
後援 ポーランド共和国大使館
協力 日本通運
企画協力 株式会社イデッフ
展覧会図録

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価格:2,400円

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