ケンブリッジ大学創立800周年記念 志村博がシルクスクリーンと映像で綴る

遥かなるグランチェスター・メドー

2010年4月6日(火)~2010年5月23日(日)

在英35年の美術家・志村博(昭和24(1949)年~)の、グランチェスターをテーマにしたシルクスクリーン版画作品約60点と映像インスタレーション作品を陳列した。
グランチェスターGrantchesterは、イギリスの大学都市ケンブリッジから南3kmにある牧歌的な村の名前である。「グランチェスターを語らずにケンブリッジを語ることは出来ない」と言われるほど、大学の業績や、時代の文化形成に重要な役割を果たしてきた。昭和50(1975)年に、はじめてこの地に訪れて以来、35年間インスピレーションを受け続ける志村博の作品は、グランチェスターという場所を通して、ごく普通に見られる自然環境がなぜ人々を心身ともに潤し、創造の源となりえるのか、私たちに改めて問いかけてくる。ケンブリッジ大学が創立されて800年経過した今日も、グランチェスターは変わらない姿であり続けており、それは大学と住民の絶え間ない努力によるものである。
本展は、企画当初からの志村氏の強い要望により渋谷区在住の世界的なグラフィック・デザイナーである勝井三雄氏が展示監修、図録デザイン・装丁などを担当。当館の空間を最大限活用し、12台のプロジェクターを駆使し、映像と音により、作家の感動をそのまま追体験する空間を創出。当館では初の試みであり、当館の特殊な空間の新たな魅力を提示できたと思う。
本展は、後援のブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学出版局ほか、イギリスのルパート・ブルック協会、凸版印刷株式会社 印刷博物館に多大なる協力のもと、実現した。

展覧会情報

会期 2010年4月6日(火)~2010年5月23日(日)
入館料一般300円 小・中学生100円
※60歳以上の方及び障害者の方は無料
※毎週土曜日は小中学生無料
休館日4月12日(月)・19日(月)・26日(月)・30日(金) 5月6日(木)・10日(月)・17日(月)
主催 渋谷区立松濤美術館
後援 ブリティッシュ・カウンシル ケンブリッジ大学出版局
展覧会図録

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完売