塩川コレクション 魅惑の北欧アール・ヌーヴォー

ロイヤルコペンハーゲン ビングオーグレンダール

2012年4月7日(土)~2012年5月20日(日)

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デンマークの誇る名窯「ロイヤルコペンハーゲン」と、かつては人気を二分した「ビングオーグレンダール」。両名窯の19世紀末から20世紀初頭に制作されたアール・ヌーヴォー磁器を紹介した。
ロイヤルコペンハーゲンといえば、白地に青一色の「ブルーフルーテッド」や「イヤープレート」のシリーズが有名だが、19世紀末のアール・ヌーヴォー全盛期には、淡いグラデーションの釉下彩、鮮やかな虹彩を生ずる結晶釉など、当時の最先端を誇る多彩な釉薬技術によって世界を牽引した窯であった。動植物や昆虫など、自然のモチーフをかたどった優雅なフォルムと奥ゆかしい色彩による作品は世界的な脚光を浴び、アール・ヌーヴォーの頂点といわれる1900年のパリ万国博覧会ではグランプリを受賞している。
魅力的な絵画表現が特徴であるロイヤルコペンハーゲンに対し、ビングオーグレンダールは彫刻家を多く採用して、「鷲のサービス」など、彫塑的要素の強い作品を多く生み出した。
本展覧会は、横浜在住のコレクター塩川博義氏の協力を得て、これまで日本で紹介される機会の少なかったアール・ヌーヴォー期におけるロイヤルコペンハーゲン、ビングオーグレンダールの多彩な作品を一堂に展示し、併せて同時期の明治時代後半の日本の釉下彩作品も紹介した。

展覧会情報

会期 2012年4月7日(土)~2012年5月20日(日)
入館料一般300円 小・中学生100円
※60歳以上の方及び障がい者の方は無料
※毎週土曜日は小中学生無料
休館日4月9日(月)・16日(月)・23日(月)・5月1日(火)・7日(月)・14日(月)
主催 渋谷区立松濤美術館
展覧会図録

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完売