特別陳列 日本ペルー国交125周年・移民の100周年記念展
陶芸にみるアンデスの造形美
1999年2月12日(金)~1999年3月21日(日)
渋谷区にはペルー大使館が設置されている。平成11(1999)年は、区内にペルー大使館が設置されて、ちょうど25周年を迎える記念すべき年である。更に本年は、ペルーに日本からの移民が行われて100年目に当たる年でもある。ペルー共和国は最初に日本人を受け入れてくれた国として知られている。又、前年の平成10(1998)年は日本とペルーが国交を樹立して125年目でもあった。
本展はこれらを記念して、長い歴史を有するペルー国の古代の陶器を中心とした展覧会を開催したものである。ペルーは海岸部の砂漠地帯、中央アンデスの山岳地帯、東部のアマゾン平原地帯と大変複雑な地形、風土を形成している。これらの地は豊かな自然と動植物の宝庫としても知られており、本展では60数点のペルーの動植物の写真パネルの展示も合わせて行った。
またペルー大使館の協力を得て、ペルー国立博物館所蔵のアンデスの古代土器17点など総計43点の土器に加えて、古代染織品3点を展示した。
アンデスの人々や、かえるなど動植物をモチーフとした土器製品の造形はまことに素朴で力強く変化に富み、古代の人々のくもりのないナイーブな感情を率直に表現したものである。これらの陶芸品と動植物の写真を組み合わせた本展によって、ペルー共和国への新たな認識が更に深められ、今後の友好関係発展の一つの契機となったと思われる。
展覧会情報
会期 | 1999年2月12日(金)~1999年3月21日(日) |
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入館料 | 無料 |
休館日 | 2月14日(日)、15日(月)、22日(月)~3月1日(月)~8日(月)、14日(日)、15日(月) |
前期:平成11(1999)年2月12日(金)~28日(日)
併催 1999松濤美術館公募展 後期:平成11(1999)年3月9日(火)~21日(日) 併催 第17回渋谷区小中学生絵画展 |
展覧会図録
完売