特別陳列
日韓現代メタルアート ジュエリーとオブジェのパレット
2005年2月12日(土)~2005年3月21日(月・祝)
日本と韓国は、ともに金属工芸の輝かしい歴史を持っている。とりわけ三国時代の古墳から出土した金製の冠に代表される、古代朝鮮半島の金工の素晴らしさはよく知られている。日本の金工は朝鮮半島からの技術者を迎え入れることによって発展したが、日本独自の文化が成熟した江戸時代には、刀装具や装身具などの細かな細工にめざましい洗練を見せ、世界にもまれな技術的達成をみた。
近代になると職人的な技術に支えられてきた日本の金工は転機を迎え、より芸術的な表現を目指して試行錯誤を始めたが、日本による植民地支配という苦難の時代を迎えた韓国は、金工の技術も衰退を余儀なくされてしまう。しかし戦後はその復興に努力して、現在ではかつての栄光を取り戻しつつある。
日韓両国の金工は現在世界的なレベルにあるが、留学生の交換などを通じて今後もお互いに高めあい、良きライバルとして、これからの世界の金工をリードしていくであろう。この展覧会は、日韓両国の若手アーティストから注目される10人を選び、両国の金工の現在を紹介しよう試みた。
招待作家
日本側:平岩共代、平松宏造、水野誠子、篠原行雄、周防絵美子
韓国側:ジョン ヨンイル、キム ビョンチャン、イ クワンソン、ナム ホワキョン、ペク キョンチャン
展覧会情報
会期 | 2005年2月12日(土)~2005年3月21日(月・祝) |
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入館料 | 無料 |
休館日 | 2月14日(月)、21日(月)、28日(月)~3月6日(金)、14日(月) |
企画協力 玉井祥子
前期:平成17(2005)年2月12日(土)~27日(日) 併催 2005松濤美術館公募展 後期:平成17(2005)年3月7日(土)~20日(日) 併催 第23回渋谷区小中学生絵画展 |