特別陳列

岩井敏写真展 マスケラの夢 ―ヴェネツィア―

2008年2月10日(日)~2008年3月16日(日)

「この世にベネチアやパリがあるというのに、人はどうしてニューヨークなんかに住めるのだろうか」。とヘミングウェイは述べている。そのヴェネツィアで毎年2月に開かれるのがカーニバルである。カーニバルといえば賑やかなイメージを抱くが、ヴェネツィアのそれは幻想的という形容がふさわしい。人々は中世風の衣装をまとい、バウッタという仮面を着けて、町のあちこちを思い思いに練り歩く。仮面を着けるようになったのは、カーニバルの期間だけでも身分の垣根を超えて交流を持とうとしたためであり、また、中世に仮面劇「コメディア・デル・アルテ」が一世を風靡し、町のあちこちで上演され、仮面職人という職業もあったことなどから、今に伝えられるところの妖艶なカーニバルとなっていったのである。
渋谷区在住の岩井敏氏は、このカーニバルに魅せられ、毎年このカーニバルに参加し、祭りの様子、多くの仮面をつけた人々を写し続けてきた。本展では多くの作品の中から約50点を選び陳列した。

展覧会情報

会期 2008年2月10日(日)~2008年3月16日(日)
入館料無料
休館日2月12日(火)、18日(月)、25日(月)~29日(金)、3日(月)、10日(月)
前期:平成20(2008)年2月10日(日)~24日(日)
 併催 2008松濤美術館公募展
後期:平成20(2008)年3月1日(土)~16日(日)
 併催 第26回渋谷区小中学生絵画展
展覧会図録

展覧会図録

価格:700円

購入する