特別陳列 平成23年所蔵品展

渋谷区立松濤美術館 所蔵品展

2011年2月6日(日)~2011年2月20日(日)

渋谷区立松濤美術館では、これまで開催してきた企画展などの活動に際し、関係者の方々のご厚意により貴重な美術作品をご寄贈いただいてきた。平成23(2011)年10月に開館30周年を迎えることとなった。寄贈作品は1482点(平成22(2010)年12月現在)になり、当館の30年間の活動を反映した内容となっている。ご寄贈者、ご協力者の方々に改めて深く感謝申し上げたい。
「対 つい」といえば、靴などのように二つで一組のもの、同種類の一組、双子のようによく似た一対の人や物、あるいは、お互いがいなければ生命をつないでいけない関係など、何かの法則において対をなすもの、という意味を思い浮かべる。同時に「対」は「たい」とも読み、同種のものだけでなく、むしろ異種のもの同士が向かい合う状態や状況に使われることが多い。今回はこの「つい」と「たい」をキーワードに、二人ないし二つあるいはいくつかのものが、お互いに在って成り立っている場面を描いている作品を所蔵品の中から選び、陳列した。これらの作品を通して私たちのまわりに当たりまえのようにある、あるいはおかれている状況が、緊張をはらみつつ、厳しくもかけがえのないものであることを、感じていただけたと思う。
併せて2010年度に新たに収蔵された、当財団理事長・黒柳勝太郎氏から寄贈された作品8点と寄託作品2点を展示した。

展覧会情報

会期 2011年2月6日(日)~2011年2月20日(日)
入館料無料
休館日2月7日(月)、14日(月)