開館20周年記念特別展

中国美術の精華

―台北・鴻禧美術館所蔵品展―

2001年5月29日(火)~2001年7月8日(日)

鴻禧美術館は台湾の著名な美術収集家故張添根氏のコレクションを基に建てられた美術館で、台北市の中心部のオフィス街仁愛路にある。昭和63(1988)年に、鴻禧芸術文教基金会が成立して美術館の建設が始まり、平成3(1991)年に鴻禧仁愛大厦地下一階に開館した。台湾で最も著名な私立美術館で、「小故宮」と称されている。
その収集品は、故張添根氏の収集及び子息の張秀政氏が収集したものを中心とし、中国古代の青銅器や玉器にはじまり、金銅仏などの仏教美術、歴代の陶磁器、琺瑯、漆器、茶具、明から現代までの絵画など多岐にわたり、総数3万件余に及ぶ。特に、陶磁器及び田黄(印材)のコレクションは極めて優れ、国際的に高く評価されている。
本展は、鴻禧美術館の全面的な協力のもとに、所蔵品の中から漢から清朝までの陶磁器を中心に、張大千、傅抱石などの近代絵画、六朝から清時代にかけての金銅仏、漆器や琺瑯などの明清工芸、明清時代の文人たちに愛好され彼らの生活を彩った各種の文房具や茶具、極めて小さいものながら独自の芸術性をもつ印材及び鼻煙壷など180点余の優品を選び、多岐に渡って中国芸術の精華を紹介した。
なお、本展は、北海道立帯広美術館、下関市立美術館に巡回した。

展覧会情報

会期 2001年5月29日(火)~2001年7月8日(日)
入館料一般300円 小・中学生100円
※65歳以上の方及び障害者の方は無料
※第二、第四土曜日は小中学生無料
休館日毎週月曜日
主催 渋谷区立松濤美術館 読売新聞社 美術館連絡協議会
協賛 花王株式会社
協力 日本アジア航空
展覧会図録

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完売