京都の醍醐寺は、平安時代に創建された世界遺産の寺院です。貞観16(874)年に理源大師聖宝が京都山科の笠取山上に草庵をむすんだことにはじまり、醍醐天皇の御願寺としてその発展の礎をきずくことになります。醍醐寺は、創建以来密教の中核寺院としての役割をになうとともに、文芸や美術工芸の後援者として日本の伝統文化の形成に多大な寄与をしてきました。そこには、貴重な仏像・仏画をはじめとして、歴代座主の画像や江戸時代の扉風絵、経典類など約20万点の寺宝が蔵されています。
本展では、釈迦の前世における善行から現世で悟りを開くまでの伝記を、経典に基づいて絵画化した奈良時代の絵巻である国宝の「過去現在絵因果経」を中心に、仏像・仏画・経典類を交えて醍醐寺の聖なる姿を伝えると同時に、近世の美術工芸品をあわせて展観することで文雅の後援者としての醍醐寺の魅力をご紹介いたします。なお、リニューアル記念の本展は、醍醐寺に伝わる名宝の数々を13年ぶりに東京で展観される貴重な機会となります。
展覧会情報
会期 | 2014年10月7日(火)~2014年11月24日(月・祝) |
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入館料 | 一般1,000円、大学生800円、高校生・60歳以上500円・小中学生100円
※団体(10名以上)のお客さまが同時に入館される場合、2割引となります。 ※障がい者とその付添の方各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。 ※金曜日に入館される渋谷区民の方は無料です。入館の際に住所のわかるものをご提示ください。 ※土・日曜日、休日、小中学生は無料です。 |
休館日 | 10月14日(火)、20日(月)、27日(月) 11月4日(火)、10日(月)、17日(月) |
主催 渋谷区立松濤美術館 総本山醍醐寺 |