リニューアル記念特別展

ねこ・猫・ネコ

2014年4月5日(土)~2014年5月18日(日)

32年ぶりのリニューアル工事を完了、新装となった美術館は猫でいっぱいになります。古代エジプトで山猫を家畜化して誕生したといわれる猫は、鼠の害から穀物を護る家畜として世界中に広まっていきました。日本へは仏教伝来にともない、船上での鼠の害から経典をまもるためにもたらされたと伝えられます。以後、猫は実用性からばかりでなく、神秘的で魅惑的、美しく気高く可愛らしい動物として人々の生活の中に溶け込んでいきました。「枕草子」「源氏物語」などには天皇や貴族階級に愛されたことが記され、平安・鎌倉の絵巻からは庶民の生活の中で生きる猫が描かれています。江戸期には美人画の中で猫が愛くるしい姿をみせ、長崎派花鳥画では長寿の象徴として猫が大きな役割を果たしています。近代以後も、愛猫家として知られる朝倉文夫・藤田嗣治・猪熊弦一郎などをはじめ、多くの画家や彫刻家が猫を題材に名品を残しています。本展では、近世以後の猫が描かれた作品を中心に、中国・朝鮮の作品も含む87件の絵画・彫刻により、多くの人に愛された猫の気高さ・美しさを観るとともに、猫と人との営みを顧みたいと思います。可愛い猫たちが来館をお待ちしております。

展覧会情報

会期 2014年4月5日(土)~2014年5月18日(日)
入館料一般1,000円、大学生800円、高校生・60歳以上500円・小中学生100円
※団体(10名以上)のお客さまが同時に入館される場合、2割引となります。
※障がい者とその付添の方各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
※金曜日に入館される渋谷区民の方は無料です。入館の際に住所のわかるものをご提示ください。
※土・日曜日、休日、小中学生は無料です。
休館日4月7日(月)、14日(月)、21日(月)、5月7日(水)、12日(月)
主催 渋谷区立松濤美術館 読売新聞社
展覧会図録

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完売